ジャンル・エリア : 三重 | 展示 | 生き物 | 自然 2019年01月30日
長距離を移動し、旅するチョウとして知られるアサギマダラの写真展が、松阪市飯高地域の観光施設「波瀬駅」で開かれている。アサギマダラが好んで蜜を吸うフジバカマを育て、地域に広げている飯南町粥見の市民グループ「チームわらべ」のメンバーと、市内の写真愛好家ら六人が、美しく生命力あふれるチョウの姿をとらえた23枚を展示している。
写真は昨年と一昨年の秋、飯南地域に飛来した際に撮影された。花に止まる様子や、ミツバチと一緒に優雅に空中を舞う姿が収められており、訪れた人の目を楽しませている。
フジバカマを中心になって育てているのは地元の農業、鳥本均さん(67)。日本全土や中国、台湾などに分布するアサギマダラは、羽を傷めながら海山を越え、個体によっては2000キロ飛行する。その生命力に心を打たれ、2015年から自宅近くでフジバカマを育てており、希望する人へ株分けもしている。
鳥本さんは「美しさだけでなく、生命力を感じてもらいたい」と話す。わらべ代表の山本斉(ひとし)さん(75)も「魅力に触れてもらい、より地域を広げたい」と語る。3月12日まで。(問)山本さん=090(3257)8665
(古檜山祥伍)