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【三重】遷宮の記録画、32点そろう 伊勢・神宮徴古館で公開

ジャンル・エリア : 三重 | 歴史 | 芸術  2015年11月06日

お木曳行事を描いた作品を紹介する水谷桑丘さん(左)と水野一昭さん=伊勢市神田久志本町の神宮徴古館で

お木曳行事を描いた作品を紹介する水谷桑丘さん(左)と水野一昭さん=伊勢市神田久志本町の神宮徴古館で

 2013年まで営まれた伊勢神宮(伊勢市)の第62回式年遷宮を記録した日本画が、先月末にリニューアルオープンした同市神田久志本町の神宮徴古館で公開されている。全32点がそろうのは初めて。神宮が式年遷宮の記録絵画を残すのは、1929(昭和4)年の遷宮以来となる。

 神宮徴古館によると、かつては絵画で遷宮を記録してきたが、53(昭和28)年の第59回遷宮から写真の撮影技術が向上し、絵による記録は途絶えた。作家の感性を生かして写真とは違う切り口で遷宮を伝えようと、再び記録絵画を取り入れた。

 制作したのは日本画家で桑名市馬道の水谷桑丘(そうきゅう)さん(72)、名古屋市千種区の水野一昭さん(71)。2005年に始まった遷宮の諸行事を見たり、神職から話を聞いたりして取材。社殿の用材を切り出す前に安全を祈る「山口祭」から、遷御の後に神楽を奉納する「御神楽」まで各16点を仕上げた。

 記録のため忠実に描写しながらも、上空から眺めた諸行事の光景を想像して描くなど絵画ならではの工夫も凝らした。夏の行事では木にとまるセミ、秋は紅葉を加えるなど、日本画らしい季節感も表現した。

 水谷さんは「絵を見てすぐに内容が伝わるよう心掛けた。撮影できない神事も描いたので、より遷宮を身近に感じてもらえれば」と話す。水野さんは「行事のどの場面を描けば伝わるか迷いながらの制作だった。それぞれの絵に思い出がある」と振り返った。

 記録絵画は徴古館2階に常設展示している。入館料は一般500円、中学生以下100円。木曜日休館。(問)同館=0596(22)1700

(川原田喜子)

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