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コラム 旅×食

隠れた名品・・・加賀棒茶 in 金沢

仕事で金沢を訪れる機会が多いのだが、何度か足を運ぶうちに、
地元で愛されているお茶の存在を知った。

その名は、「加賀棒茶」。名前の如く見た目は“棒状”で、味は焙じ茶を
さらにサッパリさせた印象。棒茶も焙じ茶の一種だが、一般的な焙じ茶が
「葉」を使用するところ、棒茶は「茎」を使用している。

食事をしに行っても、茶屋に入っても、このお茶との遭遇確立は非常に高い。
そのサッパリとした味わいから、どんな食べ物とも相性が良いためだろう。
フレンチの巨匠「ポールボキューズ@金沢市庁舎内」でも提供されていたのにはさすがに驚いた。

加賀棒茶が普及したのは、明治半ば頃からといわれている。
前田藩政の時代に製茶奨励政策が進められ、商品にならなかった二番茶の茎に
目を向け、庶民向けに手頃な価格のお茶を商品化。現在では、金沢の家庭の7割が
棒茶を愛飲しているという。(残り3割は緑茶等。)

加賀棒茶の名を高めたのは、1983年に昭和天皇が石川県を訪れたことがきっかけ。
宿泊先のホテルからの依頼で、地元の老舗「丸八製茶場」が、最適な原料・製法を
駆使し、既存の棒茶に磨きをかけた。これを天皇陛下がいたく気に入り、お持ち帰り
になったとか。のちにこれを商品化したのが、現在「献上加賀棒茶」として流通しているもの。

金沢でお茶が出てきたら、「このお茶何ですか?」と尋ねてみてください・・・

2011年04月04日

取材担当プロフィール

(株)Office musubi 代表取締役 鈴木 裕子
食専門のマーケティング会社を運営。
すぐれた商品を作っていても、“売り方・魅せ方”が分からない生産者や食品メーカーを支援し、作り手と市場を結ぶ。
国内は名古屋と大阪を拠点に、海外はニューヨークに拠点を置き、
現地の食専門家チームとともに日本食品の販路開拓支援、流通改革を行う。
(食べることが生きがい!)
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