【本文】

  1. トップ
  2. コラム
  3. 旅×食
  4. 漁師の知恵から生まれた料理・・・伊勢志摩名物「手こね寿司」

コラム 旅×食

漁師の知恵から生まれた料理・・・伊勢志摩名物「手こね寿司」

今日は、仕事仲間のAさんを訪ね、伊勢へやって来た。

待合せ時間より早く着いたので、「おかげ横丁」を散策。
ここには、私が幼い頃より愛してやまない「赤福」はじめ、食材店、和雑貨店など、
楽しい店が立ち並ぶ。一個人として楽しめることはもちろん、エンターテイメント性の高さ、
回遊性の高さから、私にとっては仕事の面でも学ぶことの多い刺激的な場所だ。

あっという間に1時間が経過し、Aさんと合流。
彼女の自宅に到着すると、
「お腹すいてるでしょ~。今日は地元の料理でおもてなしをと思ってね。」
と、運んできてくれたのがこちら↓

なんと、伊勢志摩名物の「手こね寿司」では!
以前にも寿司屋などで食べたことはあるが、私が知るものより数段、繊細で華やか。
「鰹(かつお)の漬けをのせて、夏向けにサッパリ仕上げようと思って、シソとショウガを散らしたの」とAさん。

口に運ぶと、やさしく醤油で味付けされた鰹(かつお)に、寿司飯の酢のバランスが良く、
シソとショウガも効いて・・・絶妙なバランス。さすがは料理上手なAさんである。

「手こね寿司」は、元々漁師料理で、獲った魚を味付けし、持参した寿司飯にのせて食べていたことに
由来するのだそう。私はこれまで「鰹(かつお)」を使うのが定番と思っていたが、その時期に獲れる魚を
工夫して食す漁師料理らしく、秋はかんぱち、冬は鰤(ぶり)と、旬の魚を使って作るのが地元流とか。
祝いの席で「鮑」をのせることもあるというから、素材が豊富な地元ならではの贅沢な食し方である。

伊勢志摩方面に出かけたら、その時の旬の魚を使った「手こね寿司」を探してみては。

2011年09月01日

取材担当プロフィール

(株)Office musubi 代表取締役 鈴木 裕子
食専門のマーケティング会社を運営。
すぐれた商品を作っていても、“売り方・魅せ方”が分からない生産者や食品メーカーを支援し、作り手と市場を結ぶ。
国内は名古屋と大阪を拠点に、海外はニューヨークに拠点を置き、
現地の食専門家チームとともに日本食品の販路開拓支援、流通改革を行う。
(食べることが生きがい!)
旅コラム
国内
海外