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コラム 旅×食

金沢を代表する郷土料理「治部煮」

先週金沢に出張すると、街中ではすでに冬支度が始まっていた。

そう、金沢の冬の風物詩「雪吊り」の作業。この日は気温が低く、秋を飛び越して
冬のような気候だったので、この光景を見て無償に温かい料理が食べたくなった私。
金沢市内の繁華街、「片町」へと足を運んだ・・・

「そうだ、あれ食べよ!」
思いついたのは、金沢を代表する郷土料理、「治部煮」。
ちょっと変わった名前のこの料理、ご存じだろうか?

ダシ汁の中に、鴨肉(もしくは鶏肉)、生麩、椎茸などが入っていて、
わさびが添えられている。

この日、私は2軒をハシゴしたが、なんと2軒目でもまた注文(笑)
なんと、金粉がのった豪華バージョンが登場!

「ダシ汁が甘めの味付けだから、わさびを溶かしながら食べるとそれがピリリと効いて丁度いいバランスになるんですよ。」と店の人。
なるほど、だからどの店で食べてもわさびが添えられているわけだ。

「治部煮」という名前の語源は諸説あり、“じぶじぶ”と煮るからという説、この料理を考え出した人の名前という説、
そして野生の鴨肉を使うことから、「ジビエ」が変化したという説。
治部煮の起源は古く江戸時代といわれており、以前は家庭でもよく作られていたそう。
でも地元の人に聞くと、「治部煮に欠かせない生麩が高価になったんで、家庭で作る人は少なくなったねぇ。」

その地域特有の産物を使い、その地域独自の調理方法で作られる郷土料理。ぜひ長く続いてもらいたいものだ。

2011年11月10日

取材担当プロフィール

(株)Office musubi 代表取締役 鈴木 裕子
食専門のマーケティング会社を運営。
すぐれた商品を作っていても、“売り方・魅せ方”が分からない生産者や食品メーカーを支援し、作り手と市場を結ぶ。
国内は名古屋と大阪を拠点に、海外はニューヨークに拠点を置き、
現地の食専門家チームとともに日本食品の販路開拓支援、流通改革を行う。
(食べることが生きがい!)
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