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コラム 旅×食

南信州、実は焼肉王国??(1)

“南信州”と聞いてイメージするのは、「りんご」「おやき」「蕎麦」といった、どちらかというと“草食系”なものが多いのでは?
でも実はここ、焼肉が盛んな“焼肉王国”なのである。

街の中に焼肉屋の看板が多いことには気付いていたが、地元の人がそれを特徴として挙げることもなく、
食事に連れて行かれるのは蕎麦屋や和食店が多かったので、私もはじめは気づかなかった。
それが地元の人とのふとした会話から、「あら??」と違和感を覚え、独自に調査をしてみると、面白い事実が浮かび上がってきたのだ。

まず焼肉店の数だが、人口1万人あたり4.6軒。焼肉発祥の地とされる大阪市で3.6軒というから、いかに多いかが分かる。
これは全国平均の2.8倍にあたる数字である。
次に、私は地元の人に会うたび、「前回焼肉食べたのいつですか?」と聞いてみることにした。
すると驚くべき結果となった。「1週間以内」と答えた人が約半数、「2週間以内」にまで期間を延ばすと約8割までになる。
対象は老若男女、である。他地域では特別感のある焼肉が、ここではごく日常的なのである。

ということで、地元の人にお願いして焼肉店に連れて行ってもらった。
メニューを開くと、牛、豚、鶏肉はもちろん、ジンギスカンもずらり。
これは羊毛業が盛んだった歴史的背景に由来するそうだが、産業衰退後も食習慣は根付いていたため残ったのだとか。
スーパー等でも豚肉や鶏肉を使ったジンギスカンが、「ぶたジン」「とりジン」の名称で販売されているのを見かける。

“意外性”というのは常に人を惹きつける要素となるが、南信州の焼肉王国っぷりは実に興味深い。
なんと!『焼肉新聞』なるものまで発行されていることも知った私。次回に続く…

2013年07月09日

取材担当プロフィール

(株)Office musubi 代表取締役 鈴木 裕子
食専門のマーケティング会社を運営。
すぐれた商品を作っていても、“売り方・魅せ方”が分からない生産者や食品メーカーを支援し、作り手と市場を結ぶ。
国内は名古屋と大阪を拠点に、海外はニューヨークに拠点を置き、
現地の食専門家チームとともに日本食品の販路開拓支援、流通改革を行う。
(食べることが生きがい!)
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