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コラム 旅×食

答志島で海の幸を堪能

鳥羽の「答志島(とうしじま)」へ。

近鉄鳥羽駅から歩いてすぐ(1~2分)の乗船所から船で移動すること20分。
答志島は、鳥羽市の離島の中では最大の島だが、周囲26km、人口2,500万人。
島の8割が自然林で占められており、集落は島全体で3つだけというから小じんまりした島だ。

船が島に着き、民宿へと歩いて向かう途中、何組かの漁師さん海女さんとすれ違う。小屋の前で小女子を日干しする光景も。
漁業で生計を立てている人が多いという島の暮らしぶりが垣間見れる。

夕食は、答志島ならではの食材を食べさせてくれるという店へ。メニューはお任せ。

「生のワカメだよ、かじってみぃ」と、色濃くて艶々したワカメが登場。かじってみると海の香りがぷわんと口中に広がる。
「さっと茹でて、酢味噌で食べると美味しいよ!」と言われ、しゃぶしゃぶの要領で出汁にくぐらせる。

これは!シャクシャクとした食感がやみつきになる美味しさだ。鮮度が良くないと茎は食べられないから、島以外には流通していない。

先週解禁になったばかりの小女子は、「好きなだけオタマですくって食べて」と大胆かつ贅沢!
つるんぷりんとした食感で、こちらも酢味噌が良く合う。

ヒレ酒を頂きながら、煮魚や焼き魚など、島ならではの食を堪能。とそこへ〆の「めかぶ出汁丼」が運ばれてくる。
めかぶの量が多すぎて、下のごはんが全く見えない(笑)やさしい風味の出汁がめかぶによく絡んで、これぞ別腹!ぺろり平らげた。

この島には、今ではこの島でしか見られない「寝屋子制度」が残っているという。それが人の温かさの根底にあるのかなと感じる。
(寝屋子制度とは、中学を卒業した男子が、寝屋親と呼ばれる世話係の大人のもとで、結婚するまで共同生活を送る制度。
食事等は実家で済ませ、夕食後に寝屋子に集まり夜を過ごす。
彼等は生涯義兄弟の縁を結び、冠婚葬祭はもちろん、何かあればすぐに駆けつける深い絆を築き上げる。)
鳥羽市の無形民俗文化財にも指定されている。

2015年03月23日

取材担当プロフィール

(株)Office musubi 代表取締役 鈴木 裕子
食専門のマーケティング会社を運営。
すぐれた商品を作っていても、“売り方・魅せ方”が分からない生産者や食品メーカーを支援し、作り手と市場を結ぶ。
国内は名古屋と大阪を拠点に、海外はニューヨークに拠点を置き、
現地の食専門家チームとともに日本食品の販路開拓支援、流通改革を行う。
(食べることが生きがい!)
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