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コラム 旅×食

オリーブと小豆島

“小豆島=オリーブ”というイメージを抱く人も多いと思うが、なぜオリーブが栽培されるようになったのか?…

オリーブと小豆島の歴史は意外と長い。明治41年、農商務省は用途が広く成分の優れたオリーブを日本で育てられないかと考え、三重、香川、鹿児島の3県で、アメリカから輸入した苗木の試験栽培を行った。結果、小豆だけが栽培に成功。気候的に地中海と近いこと、地元の人々の熱意が成功の要因だったとされている。現在、日本のオリーブ栽培は小豆島が約95%を占めている。風車の景色が有名な「オリーブ公園」には、こうした歴史が学べる「オリーブ記念館」があり、“へぇ~”の連続で実に興味深い。

小豆島のオリーブオイルは食通の間ではよく知られた存在だが、地元の人が漬物感覚で食べている「新漬け」なるものがあることは、島に通うようになってから知った。輸入物のオリーブと違い、かなりあっさりとした浅漬け状態。香川県内の売店等で購入できるが、人気商品なうえ生産量が少ないので、発売開始時期の10月~11月が狙い目だ。

小豆島では、オリーブオイルを絞った後の実を活用する取り組みも展開している。
香川で100年以上の歴史を誇る和牛「讃岐牛」のエサにこの実を混ぜて食べさせ、「オリーブ牛」として出荷しているのだ。オリーブオイルを絞った後の実を食べさせることで、出荷前特有の“食細り”が無くなるため、牛が健康な状態で出荷できるのだ。オレイン酸値も他の和牛と比較して高め傾向。取り組みを始めてまだ5年程だが、シェフの間でも人気が増している。

私個人的には“アラフォー肉”と呼んでおり(笑)、肉は食べたいが沢山は食べられなくなってくる私世代の女性でも、このオリーブ牛は、胃もたれも無く、他の和牛と比べて倍量程度食べられるので嬉しい。メニューで「オリーブ牛」を見つけたら、ぜひご賞味あれ!

DATA

「オリーブ記念館(おりーぶしきねんかん)」

住所: 香川県小豆郡小豆島町西村甲1941-1(オリーブ公園内)
TEL: 0879-82-2200
営業時間: 8:30-17:00
定休日: 年中無休
URL: http://www.olive-pk.jp/

2016年07月20日

取材担当プロフィール

(株)Office musubi 代表取締役 鈴木 裕子
食専門のマーケティング会社を運営。
すぐれた商品を作っていても、“売り方・魅せ方”が分からない生産者や食品メーカーを支援し、作り手と市場を結ぶ。
国内は名古屋と大阪を拠点に、海外はニューヨークに拠点を置き、
現地の食専門家チームとともに日本食品の販路開拓支援、流通改革を行う。
(食べることが生きがい!)
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