スペイン北部バスク地方――サンセバスチャン(スペイン)
2010年9月15日
スペイン北部バスク地方のサンセバスチャンは、食道楽の街。19世紀から栄える海の保養地だけに、評判の良いバル(居酒屋)やレストランが集まっている。
ゆでだことオリーブの実のマリネ、ウナギの稚魚、毛がにのかにみそあえ......。バルは旧市街地にずらりと並び、いずれも夕方になると、ひと口大の薄切りパンに色とりどりの珍味をのせたピンチョス
(つまみ)をカウンターに山積みにする。客は好みの2、3品を選び、ワインやビールと一緒に楽しむ。日本なら立ち食いの串かつの感覚だ。
天井からぶら下がっているのは、イベリコ豚の生ハム。電動かんなのような器具で薄切りにしてくれる。
あれもこれもと欲張って注文したら、店員に笑われた。「夜は長いんだから、あせらないで。いろいろな店のピンチョスやサングリア(ワインに果物やシナモンをつけ込んだ甘口の酒)を試してみなよ」
腰を落ち着けて食事を楽しみたい向きには、高級レストランも。観光案内所のマヌー・マルバス所長(49)は「ミシュランの三ツ星レストランが3つもあるんです」と誇らしげに教えてくれた。
【パリ支局・清水俊郎、写真も】
(写真上)ピンチョスが並んだカウンターで発泡ワインをグラスにつぐバルの店員
(写真下)紺ぺきの海と砂浜の描く弧がしばしば「真珠」に例えられる海水浴場=いずれもスペイン北部サンセバスチャンで

































