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【富山】シャクナゲ 春風にゆらり 魚津・天神山ガーデン

水曜日, 4月 12th, 2023
かれんな花を咲かせた日本シャクナゲ=魚津市小川寺の花の森・天神山ガーデンで

かれんな花を咲かせた日本シャクナゲ=魚津市小川寺の花の森・天神山ガーデンで

 魚津市小川寺の植物園「花の森・天神山ガーデン」の日本シャクナゲが11日、五分咲き程度となった。今週末から今月下旬ごろまでが見頃という。

 園内には約1500株の日本シャクナゲが植えられている。訪れた人たちは白や淡いピンクの花や、濃いピンクのつぼみが風に揺れる姿を観賞し、写真を撮るなどして楽しんでいた。

 園内には鮮やかな赤い花が特徴の西洋シャクナゲもあり、こちらは既に満開状態。開花期の入園には協力金(200~300円)が必要。 (松本芳孝)

モスクワ テロの遺族 憤り今も

水曜日, 4月 12th, 2023

 モスクワで20年前、ロシアからの分離独立を目指すイスラム系のチェチェン人によるテロがあった。ミュージカルを上演中の劇場が占拠され、治安部隊が突入したことで、犯人と観客ら約200人が死んだ。

 10月、追悼式典で孫娘ダリヤさん(13)を亡くした年金生活者ビクトルさん(86)に出会った。孫を失った彼の憤りは収まらない。私を劇場の端の追悼碑に招き寄せ、治安部隊が観客ごと掃討したことをなじった。遺影のダリヤさんは笑顔だった。

 ビクトルさんは孤独だったに違いない。米国で中枢同時テロが起きた2001年以降、「テロとの戦い」と言えば何でも許される風潮はロシアでも同じ。国民は武力でチェチェン人に向かうプーチン大統領を褒めたたえた。「強いリーダーだ」と。

 「強いリーダー」は、その後も内外のテロリストをたたきつぶし、ウクライナ政府を「テロリストと同レベル」と呼び始めた。果たしてテロリストとは誰なのか?

 「劇場事件も今のウクライナも一連の出来事だ」。ビクトルさんは孫娘の遺影を前にこう誓った。「プーチンを大統領とは認めない」 (小柳悠志)

ソウル 一面に政治ビラ 効果は…

火曜日, 4月 11th, 2023

 通勤通学で使う駅のホームの一角がある日、政治ビラで埋め尽くされていたら-。日本では想像もできないことが、事務所最寄りの地下鉄駅で起きた。列車1両の半分ほどの壁と床一面に、ソウル市の障害者政策を批判する数百枚のビラが張られていたのだ。

 政治活動の盛んな韓国では毎週のように広場や行政機関前でデモがあるが、さすがに今回は韓国人にも珍しいようだ。男子大学生(21)は「初めて見たが、公の場を占拠するのはルール違反。他の方法をとるべきだ」と憤ったが、「必要があれば構わない」(20代の男性会社員)と容認する意見もあった。

 ただ最も印象的だったのは、ほとんどの通行人がビラに目もくれず、通り過ぎていったこと。内容を確認したり写真を撮ったりしていた人は、1割にも満たなかったと思う。

 韓国人の友人いわく「忙しい都会人は自分のことだけで精いっぱいで、ビラもあまり効果はないかも」。確かに、立ち止まって30分以上も周りをジロジロ見回し、赤の他人に話しかけにいくオジサン記者を気にする人も、ほぼいなかったなあ。 (上野実輝彦)

【岐阜】内風呂と露天風呂配置し再開 板取川温泉バーデェハウス

火曜日, 4月 11th, 2023
営業を再開した板取川温泉バーデェハウスの露天風呂=関市板取で

営業を再開した板取川温泉バーデェハウスの露天風呂=関市板取で

 指定管理者の変更や改修工事のため休館していた関市板取の板取川温泉バーデェハウスが8日、グランドオープンした。

 内風呂と露天風呂を配置し、隣接する建物には食堂を置く。不動産やリゾート開発を手がける大倉(大阪市)が指定管理者となった。同社が日帰り温泉を運営するのは初めてで、今後は板取の大自然を生かしたグランピング場やテントサウナを敷地内に併設したい考え。ホテルのノウハウを生かした食事メニュー充実も検討する。

 野口政昭支配人は「市民の憩いの場となるのは大前提だが、外からの顧客も取り入れて活性化させていきたい。地元の人の雇用も拡大できれば」と話した。

 午前10時~午後10時。水曜休館。大人平日600円、土日祝日700円、小人全日300円。前指定管理者の板取川観光が発行した回数券も、入湯税50円を支払った上で、7月31日まで利用できる。 (秋田耕平)

【長野】スイセンとサクラと中アの残雪と 観光地・駒ケ根を彩る春

火曜日, 4月 11th, 2023
残雪の中央アルプスに映えるスイセン=駒ケ根市赤穂で

残雪の中央アルプスに映えるスイセン=駒ケ根市赤穂で

 駒ケ根市赤穂の光前寺に続く沿道で、休耕田や土手のスイセンが見頃を迎えている。光前寺のシダレザクラも満開になっており、残雪の中央アルプスを背景に、観光地らしい景観美をつくり出している。

 スイセンの今年の開花は2月24日で、昨年の3月9日、例年の3月下旬よりだいぶ早かった。一帯は白色を中心に多彩な種類が植えられ、土手に30種類、休耕田に300種類、計約200万株とも言われる。

 地元の農政組合や住民が1995年から育て、春の駒ケ根観光をもり立てる。市の担当者は「天候にもよるが、今週いっぱいはスイセンの見頃が続くのでは。スイセンとサクラ、両方を楽しんで」と話している。(石川才子)

【富山】川岸彩るシバザクラ見頃 砺波できょうから「新屋敷芝桜まつり」

火曜日, 4月 11th, 2023
シバザクラと菜の花が見頃を迎えている会場=砺波市林で

シバザクラと菜の花が見頃を迎えている会場=砺波市林で

 ピンク色のシバザクラが一面に広がる「新屋敷芝桜まつり」が11日、砺波市林の岸渡川(がんどがわ)の堤防沿いで開幕する。色鮮やかなシバザクラと菜の花が見頃を迎え、今月中旬まで「競演」が楽しめる。

 まつりは新屋敷地域の自治会行事として始まり、9回目。住民自ら岸渡川の両岸の堤防計800メートルにシバザクラ2万株、堤防沿いに菜の花をそれぞれ植えた。今年は例年よりも10日以上早く見頃を迎えたという。

 住民有志が10日、花を手入れし、のぼり旗を設置してまつりの準備を整えた。主催団体の一つ、新屋敷岸渡川倶楽部代表の野沢敬(ひろし)さん(69)は「きれいに咲き誇る花々を堪能してほしい」と呼びかけている。

 まつりは入場無料で、協力金を募っている。シバザクラの苗が近くの市福祉センター北部苑(えん)の駐車場で販売される。 (広田和也)

ニューヨーク 誰もが楽しむバスケ

火曜日, 4月 11th, 2023

 ニューヨークを本拠とする米プロバスケットボールNBAチーム「ブルックリン・ネッツ」を応援するため、家族や友人と連れだってスタジアムを訪れた。世界最高峰のリーグ戦を生で観戦するのは初めて。華麗なフェイントや豪快なダンクシュートを存分に楽しんだ。

 ただ一つ、心が曇ったのは、電光掲示板に映し出されたメンバー表に「カイリー・アービング」の名前を見た時。米メディアによると、ネッツの中心であるアービング選手は先日、反ユダヤ主義的な内容の本や映画へのリンクを交流サイト(SNS)に投稿する騒動を起こした。

 目の前の試合では、白人の観客が黒人選手に声援を送り、もちろんその逆の光景も。休憩時にチアリーダーが踊れば男性パフォーマーのダンスもあった。試合前には、招待された子どもたちが選手と一緒に練習した。

 いずれも人種や性差、年齢を超え、みんなでバスケを楽しもうという雰囲気に満ちていただけに、騒動が悲しい。アービング選手は謝罪し、出場停止処分も解けて再出発した。この日ネッツは敗れたが、次は同選手の活躍でニューヨークが再び沸くのを願っている。 (杉藤貴浩)

北京 人民日報回収騒ぎ

月曜日, 4月 10th, 2023

 新聞記者の一日は新聞を読むことから始まる。中国では共産党機関紙「人民日報」の評論や記事の扱いから党の意向を把握する。3月末のある朝、同紙が届かなかった。何かの問題があって回収されたらしい。

 キオスクのような雑貨店に置いてある新聞を求め、自転車で街じゅうを探し回った。売り切れたり回収されたりでなかなか見つからない。10キロほど自転車をこいだ末、束ねられた新聞の中から人民日報を探し当てた。

 回収騒ぎは、中国国内からは通常は閲覧できないツイッターで話題となったが、国内のネット上では情報が流れない。回収前後の新聞を見比べると、1万文字以上の評論記事の中、たった3文字が抜け落ちていた。

 その3文字は「習近平(しゅうきんぺい)」。本来は「習近平同志を核心とする」と記述するはずが、「同志を核心とする」となっていた。日本の新聞でも表記ミスはあるが、回収までするケースは少ない。発行部数300万部超の同紙を全国で回収したとされ、影響は大きい。異例の3期目に向けて、権威付けを進めてきた習国家主席。その絶大な権威を印象づける回収騒ぎだった。 (石井宏樹)

【三重】「松阪木綿」の原料、栽培過程見て 松阪で展示会

月曜日, 4月 10th, 2023
綿の栽培を紹介する写真や、実物の綿などが並ぶ展示会場=松阪市魚町の豪商のまち松阪 観光交流センターで

綿の栽培を紹介する写真や、実物の綿などが並ぶ展示会場=松阪市魚町の豪商のまち松阪 観光交流センターで

 松阪市の特産品「松阪木綿」の材料となる綿の栽培などに取り組む住民団体「生ごみリサイクル 亀さんの家」(同市松名瀬町)の活動を紹介する展示会が、同市魚町の「豪商のまち松阪 観光交流センター」で開かれている。27日まで。

 亀さんの家は、地域の高齢者とともに生ごみで堆肥を作るなどして、高齢者の生きがいづくりや循環型社会の推進に取り組んできた。10年ほど前から同市松名瀬町で、自家製の堆肥を使った綿の栽培を開始。現在は300平方メートルの畑で生産し、収穫した綿から糸をつむぐなど、伝統ある松阪木綿を広めようと活動している。

 展示会では、綿の栽培や堆肥作りの様子が分かる写真のほか、収穫した綿や綿からつむいだ糸の実物など計約35点を紹介。15、16両日の午後1~3時には、参加無料の糸つむぎ体験会も開く。

 亀さんの家理事長の亀井静子さん(77)は「江戸時代に栄えた松阪木綿について、原料の栽培から見てほしい」と話している。午前9時~午後6時開館。 (奥村友基)

【福井】恐竜親子、雄たけび再び 大野・道の駅「九頭竜」

月曜日, 4月 10th, 2023
道の駅「九頭竜」に運ばれる2体の恐竜モニュメント=大野市朝日で

道の駅「九頭竜」に運ばれる2体の恐竜モニュメント=大野市朝日で

 積雪で傷む恐れがあるため倉庫で「冬ごもり」していた2体の恐竜モニュメントが6日、大野市朝日の道の駅「九頭竜」で設置が再開された。市によると、今年は雪解けが早い影響で昨年と比べて設置が早い。沿道にツクシが生え桜が咲く中を移動したモニュメントは、到着すると迫力ある姿を披露し、雄たけびを響かせた。

 モニュメントはティラノサウルスの親子がモチーフで、親が全長12メートル、子は全長4.6メートル。運搬は、道の駅の従業員や市職員ら10人ほどが参加。2体を同市板倉の倉庫から道の駅までの約1キロをトラックでけん引した。

 道の駅に設置されると、モニュメントは口を開けて鋭い牙をむき出しにし、首や尻尾を動かして、道の駅のシンボルとして存在感を誇示していた。

 兵庫県から家族旅行で訪れていた男子児童(10)はモニュメントを見上げ「迫力があってすごい、恐竜はかっこいいところが好き」と写真を撮っていた。

 市の担当者は「新緑の季節に向けて和泉地区に多くの観光客が訪れることを願っている」と話した。(中場賢一)