【スロヴァキア】ドナウ川沿いに広がるブラチスラヴァ
2011年1月24日
ブラチスラヴァはヨーロッパの多くの街と同じように、川沿いに築かれた街です。この街に流れるドナウ川は、ドイツの黒い森を源に黒海に注ぐ大河で、ヨーロッパでは二番目に長い川として知られています。流域に広がる国の数は合わせて10もあり、その大きさが分かります。
古代ローマの時代、ドナウ川はローマ帝国の実質的な国境線として機能し、北方の諸民族の進入を防ぐ役割を果たしていました。ウィーンやブダペストと同様、ブラチスラヴァもローマ軍の前線基地となりました。今日廃墟となって残るジェヴィーン城はこの時代にさかのぼります。
ドナウ川を利用し、ブラチスラヴァとウィーンを結ぶ船も出ています。川をさかのぼることになるブラチスラヴァからウィーンへは90分、ウィーンからブラチスラヴァへは75分です。
(写真=ドナウ川に掛かる"新橋"と呼ばれる橋。ブラチスラヴァのシンボルともなっている近代的なデザインの橋です)
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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