【スロヴァキア】ブラチスラヴァの古地図
2011年2月14日
旧市街の観光案内板に、ブラチスラヴァの古地図が飾られていました。丘のうえに立つ城を中心に広がるかつての街の様子が手に取るようにわかります。
古地図のうえには「プレスブルグ」と「ポジョニ」と書かれています。これはブラチスラヴァがかつて呼ばれていた地名で、「プレスブルグ」はドイツ語、 「ポジョニ」はハンガリー(マジャール)語です。ブラチスラヴァという地名は、1918年、チェコスロヴァキアが独立してからつけられました。
この地図からは、今日旧市街と呼ばれているエリアに広がる、ずいぶんとこぢんまりとした街だったことがわかります。城壁に囲まれた典型的な中世都市だったわけです。1536年から1784年まではハンガリーの都でもありました。
十字架のある建物は聖マルティン大聖堂で、現存します。ここでは歴代のハンガリー王の戴冠式がおこなわれていました。そんなところからも、小さな街の複雑な歴史が見え隠れしています。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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