【スロヴァキア】春の山菜との出会い
2011年4月18日
タラの芽やワラビ、フキノトウ、ツクシなど、春の山菜には、独特の苦みやえぐみがあります。熊は冬眠から目覚めるとすぐ、こうした山菜を食べるといわれています。
チェコやスロヴァキアではキノコ狩りはとても人気があり、ハイキングをしているとよくキノコをカゴのなかに入れている人と出会います。しかし、山菜となると、ニワトコの花を天ぷらにするくらいしか聞いたことがありません。
ツクシらしきものを見かけたことはありますし、チェコ語でツクシを指す言葉もあります。しかし、群生しているのにはまだであったことがありません。
春のえぐみが懐かしく思っていたところ、ブラチスラヴァ郊外の山中で、ついにギョウジャニンニクと出会いました。しかも摘む人もいないことから見渡す限りに群生しています。
少し摘んで、おひたしにしたり、卵焼きに混ぜておいしくいただきました。ギョウジャニンニクはとても香り豊かで、柔らかな葉で、ブラチスラヴァに春の楽しみがひとつできました。
写真=新緑がまばゆい木々の下にギョウジャニンニクはありました。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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やっぱり、どこにいても季節を感じられるということは、いいことですね。私のところでは、筍が旬です。もちろんスーパーマーケットにもありますが、筍掘りをしてきた知人から、いただくことがしばしばあります。
かつ | 2011年4月18日 08:46
タケノコは好物なのですが、こちらでは中国製かタイ製の瓶詰か缶詰のものしか手に入りません。筋っぽくてそんなにおいしいわけではないのですが、それでもあの独特の歯触りが楽しめます。
増田 幸弘 | 2011年4月18日 13:28