【スロヴァキア】世界遺産のヴルコリーネッツ
2011年9月19日
ヴルコリーネッツは、ニーズケー・タトリ(低タトラ山脈)の山中にある小さな村です。少し急な斜面に、わずか45軒の木造建築が建ち並んでいます。世界遺産に指定されています。
幹線道路から奥へ奥へひたすら進むと、山の斜面の一本道に身体を寄せ合うようにして、小さな家が軒を連ねています。その景観は木曽の馬籠宿を思い起こさせますが、規模ははるかに小さいです。狼(スロヴァキア語でヴルコ)の猟師が住んでいたことから、この名があります。
本当に小さな村なので、見学はあっという間に終わってしまいます。そのため、日本からはるばる訪れるにはちょっとガッカリしてしまう世界遺産かもしれません。しかし、村にある宿に泊まり、自然に囲まれ、村に流れるゆったりとした時の流れに身を任せてみると、豊かな気持ちになれることでしょう。
いずれも実際に人が住んでいる個人宅なので、立ち入ることはできませんが、昔ながらの暮らしを再現した博物館があり、家のなかを覗いてみることができます。山間の村だけにアクセスは少しむずかしいので、ハイキング気分で訪れるのがよいでしょう。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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