【スロヴァキア】青い教会の衝撃
2011年10月24日
ブラチスラヴァの旧市街を少し外れたところに、世にも奇妙な教会があります。はじめて教会を目の当たりにしたときの強い印象が忘れられません。
「青い教会」と人びとはこの教会を呼びます。それは建物の外観が青いからです。しかも明るい空色で、教会のもつ荘厳なイメージとはまったく異なります。
聖エルジェーベト教会が青い教会の正式な名前です。は20世紀初頭、1907年から1908年にかけて建てられれました。設計をした建築家はレヒネル・エデンというハンガリー人です。当時はまだブラチスラヴァはハンガリーの支配下にあったので、それもおかしな話ではありません。
レヒネルの足跡はハンガリーの首都ブダペストにたくさん残っています。工芸美術館や地質学研究所などの建物は、青い教会同様、一度見たら忘れないほどのインパクトがあります。スペインの建築家ガウディと並び称されるのもわかる気がします。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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