【スロヴァキア】美しいスピシュスカー・ソボタ
2011年10月31日
タトラの入り口にあたるポプラド・タトリは、社会主義の時代の残り香を色濃く感じさせる、あまりおもしろい街ではありません。荷物を駅で預けるとき、旧市街はどこにあるかと尋ねると、街外れを教えてくれました。
住宅街を延々と歩いていると、教会の尖塔らしきものが見えてきました。期待はしていなかったものの、その尖塔をめざして坂道を歩いていきました。
突然、思っても見なかった美しい街並みが目の前に広がりました。息を呑むとはこのかと思いました。そこはスピシュスカー・ソボタという街で、街のいちばん古い記録は1256年とのことです。
ゴシックやルネサンス、バロックの時代の建物が軒を連ね、タイムスリップしたかのような感覚にとらわれました。村の人に聞くと、長らく放置され、廃墟のようなところだったのですが、最近、見事に修復され、往年の姿を取り戻したとのことです。
教会など見所も多く、タトラの山並みも見えます。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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