【チェコ】プラハのマソプスト
2012年2月27日
マソプストはチェコのカーニバル(謝肉祭)のことです。季節のお祭りとしてだいぶ定着し、プラハ各地で開かれるようになりました。集まった人たちは仮装して楽しんでいます。
もともとマソプストはキリスト教の行事として、チェコでも広くおこなわれていたと聞いています。この日からイースター(復活祭)までのあいだ、肉を食べないことからこの名があります(マソはチェコ語で肉の意味です)。
第二次世界大戦がはじまると、こうした行事はおこなわれなくなります。さらに戦後、共産体制になっったことから、マソプストの行事はすたれていきました。それが近年、各地で復活させようとしているのです。
プラハ郊外の村はマソプストを復活させたはしりのひとつです。仮装した村の人たちが門付けをして回り、そのたびにお酒や食べ物が振る舞われます。最後には肉が用意され、たらふく食べたあと、しばらく肉を食べない生活を送る伝統を再現しています。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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