【ミュンヘン】ビールとソーセージではじまる朝
2012年4月 9日
旧市街の中心部マリエン広場のすぐ近くに、白ビール醸造所(ヴァイセス・ブロイハウス)という名のビアホールがあります。もともとはここに醸造所があったのですが、いまはミュンヘン郊外に移り、ビアホールだけになっています。
このビアホールは朝の8時からはじまり、そして朝からみんなビールを飲んでいます。白ビールと呼ばれる小麦でつくったビールで、普通のビールとはまったく別のものです。パンの材料になる小麦でビールをつくるなんて贅沢すぎると、むかしは王家しか醸造が許されていませんでした。
白ビールと合わせて食べるのが白ソーセージとプレッツェルというパンです。これがミュンヘンっ子の朝食です。白ソーセージは名前の通り白い色をしています。これは材料となるお肉を乳化させているためです。柔らかく、とても美味です。
白ソーセージは傷みやすいため、12時前に食べるのが古くからの習わしでした。白ビール醸造所ではいまもその伝統を守っています。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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