【スロヴァキア】旧市街の裏道探検
2012年6月18日
ブラチスラヴァの旧市街はごく狭いエリアです。ゆっくりぶらぶら散策しても、3時間もあればおおよそ見ることができるでしょう。
旧市街を歩いていると、いったいこの建物はどういう歴史があったのだろうと、謎を感じることがよくあります。モーツァルトが演奏したことがあるといった語るべき歴史がある建物には銘文などがありますが、ほとんどの建物にはありません。
社会主義の時代に新橋(ノヴィー・モスト)を建築する際には、そこにあった古い建物がたくさん壊されました。ユダヤ人街だったといわれています。
旧市街の建物の中庭に、写真のような階段がほぼ左右対称にしつらえられているところがありました。独特のたたずまいがあり、これをつくった建築家の洒落を感じます。でも、ちょっと無意味のようにも思います。
よくわからない分、そんなふうに考えながら、ぶらぶら散策することは楽しいものです。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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