【ザルツブルク】街で見かけた電気自動車
2012年9月24日
オーストリアは国民の環境意識がとくに高いことで知られています。稼働が予定されていた原子力発電所も、完成後に国民の反対で凍結しました。いまから30年ほど前、1978年のことでした。
観光客でにぎわうザルツブルクの路地を歩いていたとき、一台の電気自動車と出会いました。道路の脇に電気自動車に充電するための充電器も見つけました。この二つがザルツブルクの街に溶け込んでいるのを目にして、ふと未来のクルマ社会を垣間見た気がしました。
環境を保護することはひとつの思想だと思います。環境とはいったいなにか、それを守るとはどういうことなのかを考えることは、日々の生活を守ることであるとともに、来るべき未来を保障することでもあるからです。
オーストリアは日本の国土の5分の1で、人口は16分の1という小さな国です。その国が必死に守ろうとしているのは、環境を通じた未来ではないかと思うのです。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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