【スロヴァキア】コシツェ紀行 3(ゴシック教会)
2012年10月15日
中央通りにある聖エルジェーベト教会は、コシツェのシンボル的な象徴です。エルジェーベトとは13世紀のハンガリーの王女で、修道女になったのち、若くして亡くなり、聖人に列せられました。同じ名前の教会がスロヴァキア各地にあります。
スロヴァキアで最大のこの教会についての記録は1230年にさかのぼります。何度も改修が重ねられてきましたが、現在も大規模な修復がおこなわれています。時計のある塔は独特のかたちをしていて、金の文様が描かれています。
多くの信者たちが訪れることもあってか、なんとも敬虔な雰囲気が教会内には漂っています。それは細部に至るまで神経を行き届かせた内装のせいかもしれませんし、何百年にもわたって街の人びとの拠り所になってきたと感じさせるせいかもしれません。
教会は同じくゴシック様式の聖ミハエル礼拝堂と、鐘塔である聖ウルバン塔(現在は蝋人形博物館になっています)と並んで建っています。
写真=聖エルジェーベト教会の内部
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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