【スロヴァキア】世界遺産の街バルデヨフ 6 保存された木造建築
2013年1月14日
バルデヨフ温泉の一角に、さまざまな建築物を移築して保存している場所があります。時代の流れで取り壊されてしまうかもしれないことを憂慮したのがはじまりでした。木造教会もあります。
教会といってもさまざまな宗派があり、カトリックもあれば、プロテスタントやギリシア正教会のものあります。内装はそれぞれ異なり、それぞれの考え方を表すものになっています。
ここに移築されている木造教会はギリシア正教会のもので、見慣れたカトリックやプロテスタントのものとはずいぶん異なり、不思議な印象を受けます。
ハンガリーとポーランドを結ぶ交易路にあたるバルデヨフの街では、古くよりさまざまな民族や宗教が共存していました。しかし、19世紀に民族主義が高まり、次第に敵対していきました。バルデヨフを歩きながら、この小さな街が歴史の大きな波に飲み込まれていったさまざまな痕跡を見つけました。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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