【スロヴァキア】世界遺産の街レヴォチャ 2 城壁に囲まれた街
2013年2月 4日
中世、多くのヨーロッパの街は城壁で囲まれていました。壁には門があり、夜になると閉め、朝になると開けました。夜間、人の出入りを制限するためです。敵の侵入を防ぐ役割のほか、税関の機能があった街もあります。
街の発展にともない、城壁の外にも街がつくられるようになると、こうした城壁は次第にその役割を失い、邪魔な存在となり、取り壊されることになりました。城壁のなかを「旧市街」、城壁の外を「新市街」とわけることもあります。
レボチャにはこの城壁と城門が、ほぼ完全な状態で残っています。城門は3カ所あり、城壁に沿ってほぼ一周することもできます。一周するにはゆっくり歩いても1時間足らずです。
城壁の周囲には堀もあり、この街が当時、強固に守られていたのがわかります。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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