【スロヴァキア】バンスカー・シュティアヴニツァ紀行 1 一両編成の気動車
2013年3月25日
バンスカー・シュティアヴニツァという、なかなか言いにくい街が、横に細長いスロヴァキアのちょうど真ん中あたりにあります。世界遺産の街ですが、少し行くのが厄介なところです。ブラチスラヴァから鉄道の場合は一回途中で乗り換える必要があり、バスは直通があるものの、本数が限られています。
フロンスカー・ドゥブラヴァ駅で乗り換えると、一両編成の車両が待っていました。このレトロな赤い車両はチェコやスロヴァキアでいまもよく見かけますが、ここでは不思議な模様が車体に描かれていました。第一印象は迷彩模様でしたが、よく見るともっとアーティスティックなものでした。
ディーゼルの気動車が、山沿いの道をよたよた、ぐいぐい走っている。踏切には遮断機がないので、早めに汽笛を鳴らしながら様子を見る。バンスカー・シュティアヴニツァの駅に着くとなんの案内もなく、「え、ほんとうにここが世界遺産の街の駅?」と思ってしまいました。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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