【スロヴァキア】遅い春の訪れ
2013年5月 6日
今年は4月に入っても気温が上がらず、雪が降るなど、春が来るのが例年になく遅い年でした。そのせいで体調不良を訴える人が少なくなかったようです。
ヨーロッパの冬は長いです。どうしても鬱々とした気持ちになります。その分、春が待ち遠しいものです。なので春になると人びとはまるで篭から解き放たれた鳥のように、心を弾ませながら家の外に出ます。
キリスト教の行事である謝肉祭(カーニバル)やイースターは、同時に、それぞれ春を待ちわび、春の訪れを喜ぶ人びとの生活実感をそのまま表出したお祭りであるとも感じます。
不思議なことですが、「今日、春が来た」と感じる日があります。「Spring has come.」という日本ではなかなか実感できない英語の言い回しも、ヨーロッパではしっくりくるのです。
6月から7月が夏で、陽射しが強く、気温も上がりますが、8月にはすでに秋の匂いがしはじめます。
(写真は玄関に飾られたイースターの飾り、ブラチスラヴァ市内にて)
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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