【チェコ】プラハ城の照明
2013年7月 1日
観光客のにぎわいが去ったプラハの夜の風景は、なかなかの風情があります。プラハ城の周囲にはガスの街灯があり、石畳の道をオレンジ色に染めます。
プラハ城の照明は、長らく蝋燭だったり、オイルランプの類だったりしました。ずいぶん暗かったはずです。それが19世紀半ばにガス灯が使われはじめ、さらに電気が通じました。
現在、プラハ城には5万個にもおよぶ電球が使われているそうです。「世界一大きい」とギネスブックにも載るプラハ城の規模が電球の数からもわかります。
このプラハ城の灯り、実は今年から日本の技術が活かされています。パナソニックのLED電球への交換が進んでいるのです。消費電力が少ないために大幅な節電となり、また城の高いところの電球を交換するのは困難なため、電球の寿命が長いLED電球が威力を発します。
プラハ城を見る目が、これからちょっと変わりそうです。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
投稿についての注意事項
- このブログへのご質問については、内容によってお答えできない場合や、回答に時間がかかる場合があることをご了承ください。