【チェコ】シュヴァンクマイエルの展覧会
2013年7月22日
ヤン・シュヴァンクマイエルといえば、チェコを代表する芸術家の一人です。シュルレアリスムの正当な後継者を自称し、奇想天外な作品を世に問いつづけてきました。
そのシュヴァンクマイエルの展覧会「対話の寸法~映画と自由創作のあいだで」が、チェコのオロモウツにあるモダン・アート博物館で開催されています(9月15日まで)。
映画やアニメをビデオ上映する一方、絵画、コラージュ、オブジェなど、シュヴァンクマイエルの創作の秘密に迫る展示内容になっています。通底しているのは、ちょっとアイロニーを感じさせるユーモアで、ときに軽妙に、ときにシニカルに人の心を揺さぶります。
シュヴァンクマイエルの生まれ故郷でもあるプラハではなく、オロモウツという地方都市での開催というのもポイント。チェコの国民的な人気を誇るだけに、多くの市民が訪れ、熱心に作品に見入っているのが印象的でした。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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