【オーストリア】エッツタール紀行2
2014年2月10日
エッツタールからバスで谷の奥まで進むと、オーバーグルグルというおもしろい名前の村に着きます。標高1930メートルに位置し、教会のある村ではヨーロッパでいちばん高い場所にあります。
チロルでは文化が谷ごとに異なるといわれていますが、村ごとにもずいぶんちがうようで、ゼルデンとオーバーグルグルはそれほど距離が離れていないにもかかわらず、雰囲気が大きく変わるように感じます。
ホーエ・ムート山(2663メートル)のロープウエイに乗って頂上までいくと、目の前に二つの大きな氷河が飛び込んできます。山の名前は「昂揚」を意味するのですが、たしかにこの景色を見るとだれでも気持ちが高ぶることでしょう。
氷河へとつづくハイキングルートを歩いて行くと、氷河が間近に迫ってきます。思わず歓声を上げたくなるほどの迫力です。温暖化の影響でアルプスの氷河は後退する一方だといわれています。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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