【スロヴァキア】おばあちゃんの味
2014年6月 2日
友人におばあちゃんがつくった野菜や果物の瓶詰めをいただきました。酢やシロップに漬けた保存食です。
秋の収穫シーズンを迎えると、スーパーマーケットには保存食をつくるための瓶と蓋が山積みになります。こうした保存食できびしい冬を過ごすのが、中欧の人びとの暮らしでした。
流通がよくなった今日でも冬のあいだは野菜や果物の種類が減ることもあり、保存食をつくる人が少なくありません。
こうしたおばあちゃんお手製のものは市販のものよりもおいしく、このためお店に行くと「おばあちゃんの○○」という商品名が目につきます。おばあちゃんを図案化したパッケージも多いです。
日本だと「おばあちゃんの味」よりも「おふくろの味」といったほうがイメージがわきやすいのは、家族のあり方がちがうからかもしれません。スロヴァキアやチェコは共働き家庭が多いこともあり、おいしいものと言えばおばあちゃんの手料理になるわけです。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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