【スロヴァキア】Je suis Charlie
2015年1月19日
1月7日、パリの風刺新聞の編集部を銃撃したテロ事件は、クリスマス休みが明けて間もないヨーロッパを震撼させました。
ブラチスラヴァの中央広場にあるフランス大使館前には、犠牲者の追悼を表し、ロウソクのほか、「Je suis Charlie(私はシャルリ)」と書かれた紙や鉛筆が捧げられました。
共産体制の時代、知人のデザイナーは新聞に政治を風刺する絵を描いたことから、木工工場で強制的に働かされました。「表現の自由」を守る動きには、こうした歴史的な背景があることも忘れてはなりません。
スロヴァキアやチェコでは、数が少ないこともあり、イスラム教徒との目立った対立はないように感じます。しかし、チェコでは政治家が反イスラムを呼びかけるなどして物議を醸し出してもいます。残念なことです。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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