【チェコ】営業をやめた歴史的なホテル
2015年1月 5日
プラハの中心街ヴァーツラフ広場に、ホテル・エブロッパというアール・ヌーボー様式の、ひときわ瀟洒なホテルがあります。いや、ありました、としたほうがいいのかもしれません。残念ながら閉店してしまったからです。
このホテルは20世紀初頭にオープンしました。ホテルの内装もすばらしく、典型的なアール・ヌーボー様式の、美しい空間が広がっていました。
一度、泊まってみたことがあります。施設の老朽化が進み、決して快適なホテルではありませんでしたが、その分、宿泊料は安価に設定されていました。古い案内板から大きなスパ施設があったことがわかり、開業当時のにぎわいを感じました。
ホテルのカフェはいつも多くの人が集まっていたこともあり、プラハらしい場所がまたひとつ減ってしまいました。ホテルが新しくできるともいわれていますが、さてどうなるのでしょう。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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