【オーストリア】ウィーンで日本の写真展
2016年4月25日
ウィーンにある美術館アルベルティーナで、「プロヴォーク 抗議とパフォーマンス 日本の写真 1960-1975」が開かれています(5月8日まで)。
プロヴォークとは、写真家の中平卓馬さんや高梨豊さん、森山大道さんらによって創刊された写真同人誌です。1968年に1号が発行され、3号までつづきました。「思想のための挑発的資料」とのサブタイトルがついていました。
展覧会では、プロヴォークが生み出された時代を、同時代の写真家の取り組みも合わせてストレートに紹介することで、数々の傑作が撮られた背景に迫ろうとしています。とくにプロヴォークをばらし、全面に展示する試みが傑出しているように感じました。
この展覧会に限らず、日本のことを、海外で学ぶ事例は少なくありません。浮世絵をまとめてみたのもパリでした。海外を旅行中、日本にまつわる展覧会をやっていたら、ぜひ、覗いてみてください。きっと目から鱗が落ちることでしょう。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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