【日本】心引かれるもの 2
2016年6月20日
東京の観光地というと、やはり浅草になるのでしょうか。京都ほどの懐の深さはなく、忙しく駆け抜けていく印象なのは東京ならでは。
にぎわう商店街をそぞろ歩いていてやげん堀を見つけ、一味と七味をお土産に買いました。デンキブランで知られる神谷バーに立ち寄り、老舗喫茶店アンヂェラスでコーヒーを飲みました。
初体験の神谷バーは、独特のざわめきが詰まっていていました。アンヂェラスは昭和の匂いがするウェイトレスとのやりとりに、心地よいものがありました。
なんだどこも有名なところばかりではないかとお思いでしょうが、老舗には老舗のよさがあり、そこに引かれるのです。マイナスに感じたことさえ、記憶に残っているのだから不思議です。
路地を歩いていて、たまたま擦れちがった風景につい引かれるのは浅草も京都も変わりません。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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