【スロヴァキア】ドナウ川のビーチ
2016年8月 1日
内陸国であるスロヴァキアには海がありません。このため、海に囲まれた島国である日本では想像できないほど、海へのあこがれがあります。
夏休みの過ごし方も、海辺のリゾート地が人気です。クロアチア、ブルガリア、トルコ、エジプトあたりで10日ほど過ごすパックツアーが、旅行代理店の窓にはたくさん貼られています。
毎年、ドナウ河畔、ちょうど旧市街広場の対岸あたりには、“ビーチ”が現れます。砂浜がつくられ、ビーチチェアが並べられます。無料で開放されているのも、渇望感ゆえ、お互いさまということでしょうか。
なかなかの人気で、ビーチチェアはほぼ満席。水着で砂浜に寝そべる人もいます。屋台が出て、食べ物や飲み物が売られています。“プール”のまわりの椅子でのんびりすれば、リゾート気分を味わえますが、「泳いではいけません」と但し書きが出ているのと、ドナウ川の対岸に見えるのはあくまで旧市街の街並みです。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」（白水社）や「プラハ カフカの生きた街」（パルコ出版）などの著作がある。
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