【スロヴァキア】キノコの王国
2016年8月 8日
日本人が山菜に熱中するように、スロヴァキアの人たちはキノコに熱中します。このキノコ、「キノコ教」とも、はたまた「キノコ道」ともいうべきうんちくやこだわりが各人にあって、日本人にはちょっとわかりにくい奥の深さがあります。
スロヴァキア人のハタに遊びに行ったら、キノコが干してありました。ハタというのは山小屋のことです。キノコのことを尋ねようものなら、話がとまりません。
まずは山を歩くことから話ははじまります。とはいっても、だれと歩いたか、途中でなにを見たか、どんな話をしたかということが延々とつづき、キノコはその合間に出てきます。
つまりそうしたプロセスを含めたところに、スロヴァキア人の考える、キノコ道の奥義があるらしいのです。それでいて、気になるお味は、「おいしいに決まってる!」と一言。いや、たしかにスロヴァキアで食べるキノコはどれも本当においしいのですけれども。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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