【チェコ】喫茶店ブーム
2016年10月24日
10年スパンで見ると、プラハのような古い街でも多くのものが世代交代し、新しく生まれ変わっていることに気づかされます。
ホスポダと呼ばれるプラハらしいビアホールが次々になくなり、観光客相手のチェーン店になっているのに対し、居心地のいい喫茶店が増えています。おいしいコーヒーを煎れ、ケーキも美味です。
主役になっている人の多くが、海外で長く過ごした人たち。ほかの国で感じたよいものをどんどんプラハに取り入れているわけです。タバコに次いで、酒離れが進んでいるのも背景にあるように思います。
ビールの街にも飲まない層が多く、ビールを飲みながら語り合うのではなく、コーヒーをゆっくり味わいながら語り合う人が増えているようなのです。
コーヒーを頼む代わりに、値段の張るミネラルウォーターではなく、水道水を無償、あるいは安価に出す習慣も広まっています。水は無料の日本ではちょっと想像できないことかもしれませんが、ここに来るまでずいぶん時間がかかりました。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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