【チェコ】プラハのハムリーズ
2016年11月21日
ナ・プシコピェ通りはヴァーツラフ広場と交差する、プラハの繁華街です。たくさんの店が軒を連ねていますが、ここに一軒、長い間、閉鎖されていた銀行の建物がありました。この建物の内装は惚れ惚れするほど美しく、どうなるのか心配されていました。
その建物が生まれ変わり、イギリスの玩具店ハムリーズになりました。1760年ロンドンで創業した世界一古い玩具店だそうです。世界展開している同店のなかでも、プラハ店がもっとも広いのだとか。
店内にはあふれるばかりの玩具が並び、メリーゴーランドまであります。夢の遊園地さながらで、小さな子どもなら一日いても飽きないでしょう。
しかし、あの美しい内装を知っていると、気分は複雑です。この店の近くにプラハらしい小さな玩具店があり、毎年クリスマスの時期にはにぎわっていたのですが、大型店の登場で、ちょっと元気がありません。
時代は変わるとはいえ、プラハらしさがまたひとつ消えたようです。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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