【スロヴァキア】美大のセメスター展
2016年12月19日
スロヴァキアの大学は、セメスター制(2期制)を敷いています。日本の大学とは考え方がちがい、単に前期後期でわけているわけではありません。
美術アカデミーの場合、なかなかおもしろく、前期セメスターをさらに前後にわけ、集中授業のように、準備過程としての教養課程の授業を進めていくのです。
授業はかなりタイトで、朝8時にはじまり、夜10時くらいまで、みっちり授業をします。厳しい授業もあれば、楽な授業もあるのは世界共通でしょうが、全体として少しずつ生徒を前に進ませようとする印象があります。個々の目標を決め、それをクリアしていくわけです。
各授業の終わりに作品展を開きます。展示し、見てもらうことで、客観的に進行状況が自己判断できるのもおもしろいところです。指導教授は、「生徒を迷子にさせないことが大切」と言います。日本とのちがいに、なるほどなあと思うことが多いです。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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