【香港】金魚街と小鳥街
2017年3月 6日
香港は懐の深い街です。摩天楼のそびえる世界的な金融都市の顔と、下町の賑わいが同居しています。
小鳥街は小鳥を売る店が軒を連ねています。愛鳥家たちが自慢の鳥をかごに入れてもってきて、会話を楽しんでいる姿は穏やかでいいなあと思います。日本にも昔は小鳥屋さんがどの街にもあったものですが、いまはあまり見かけません。
金魚街は金魚街で、ビニール袋に入れた金魚や小魚、熱帯魚が所狭しとぶら下がっていて、独特の景観が広がります。いろんな種類のカメも売っていて、地元の子どもたちと一緒になって、思わずのぞき込みたくなります。
スマホ時代の子どもには、金魚も小鳥もそんな魅力的ではないのかもしれません。それでも、実態のないポケモンよりも命あるもののほうがはるかに楽しいのは、金魚屋に群がる香港の「昭和な子どもたち」を見るにつけ、思うのであります。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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