【チェコ】高い天井との関わり方
2017年4月10日
欧州の建物は、大きく戦前にさかのぼるものと、戦後に建てられたものに、大きく分かれます。区別は一目瞭然。戦前の建物は、巨人が住む家ではないかと思えるほど、天井が高いのです。
天井が高いと、電球一つ変えるのもたいへんです。いったいどうやるのだろうと常々、思っていましたが、プラハの街を歩いていて、玄関口の電気工事をしている人に出会いました。
どうやるのかと思って見ていたら、階段に梯子をめいっぱい伸ばし、その上に立って作業しているではないですか。下では梯子が倒れないよう、支える人がいます。高所恐怖症には、ちょっとむずかしそうな仕事ぶりです。
天井が高いことを活用し、リフォームで中二階状の部屋をつくって暮らすプラハッ子もいます。それでも十分、生活できるのですから、どれだけ天井が高いか、想像できるでしょう。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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