【スロヴァキア】一面に広がる菜の花畑
2017年5月 1日
ヨーロッパというと古い街並みがたぶん、多くの人の頭に思い浮かぶのかと思います。しかし、実際に住んでみると、郊外に広がる森や畑にヨーロッパらしさはあると感じます。
春の訪れとともに、菜の花の黄色い花が見渡す限りに広がります。ブラチスラヴァの町外れでさえ、こうした光景になります。
もちろん決して景観のために菜の花を植えているわけではありません。日本のように、おひたしなどで食べる習慣もなく、サラダ油の原料になります。
スロヴァキア料理では油を使うものが多く、スーパーでも大きな容器に入ったサラダ油が並びます。こんなところから生活の真ん中に農業があるのを感じます。
かつては東京でも、少し郊外に行けば、電車の窓からキャベツやダイコンの広い畑が見え、農家の人たちが働く姿があったものです。しかし、いまは数えるほどになってしまいました。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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