【スロヴァキア】四季の感覚
2017年11月13日
「四季があるのは日本だけ」「四季があるから日本はすごい」と言われることがあります。でも、これは嘘です。そんなことはありません。「日本の四季にはメリハリがあるので、他とはちがう」というのもまちがっています。
日本で紅葉狩りを楽しもうとすれば、割とピンポイントに「この日がいちばんよかった」と言われるように思います。秋雨や台風の影響もあるでしょう。しかし、スロヴァキアには秋雨も台風もないため、紅葉がずいぶん長くつづきます。
チェコやスロヴァキアには黄色に変わる樹木が多いため、「紅葉」ではなく「黄葉」だと言われることもあります。たしかに黄色に変わる樹木が街では中心ですが、山に行くと赤く色づくものも目につきます。キノコが市場に並ぶのも秋を物語ります。
葉が落ちれば長い冬がはじまります。そして、春が来て夏が来ます。四季がきちんとあるわけです。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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