【スロヴァキア】地下街の再開発
2017年11月27日
ブラチスラヴァには地下鉄が通っていません。社会主義の時代に計画があり、工事も一部ではじまりましたが、途中で中止になりました。採算が合わないと判断されたのでしょう。朝夕の渋滞がひどく、また郊外の町や村に住宅地ができたので、いまこそ欲しい気もします。
トルナフスケー・ミートは街の中心部にある大きな交差点ですが、地下道には地下鉄入口のような雰囲気があります。実際にはトラム(市電)の乗り場への通路になっていて、靴の修理屋などの店が並んでいました。
エスカレーターが壊れたままだったり、社会主義臭が強い場所で、はじめて訪れる人はおそらくびっくりしてしまうでしょう。と同時に、社会主義の時代を想像するにはよい場所でもありました。
それもこの10月で閉鎖され、再開発がはじまりました。専門店が集まるおしゃれなスポットに生まれ変わる青写真が発表されましたが、思惑通りにいくかは微妙かもしれません。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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