【スロヴァキア】クリスマス市場のベツレヘム
2017年12月25日
ベツレヘムとはキリスト生誕の地ですが、スロヴァキアやチェコで「ベツレヘム」というと、誕生の様子をとらえた模型や、クリスマス市場に必ず設けられる小動物たちのことを指します。「馬小屋」を再現し、ヒツジやヤギ、あるいはロバを見せるのです。もちろん本物で、生きています。
ブラチスラヴァの旧市街にあるクリスマス市場では、旧市庁舎の中庭が「ベツレヘム」の定番となっている位置です。いちばん隅っこなので、動物が驚かないようにしているのでしょう。そのため気づかず、通り過ぎてしまう人も少なくないかもしれません。
今年のベツレヘムは大きなヒツジと、茶色いヤギの組み合わせでした。予算がないのもあるのでしょうが、この身の丈に合った感じが日本とはちがう、スロヴァキアらしさだといつも思います。
ベツレヘムは子どもにも大人にも人気で、みんなが集まってきます。まあ、肝心の動物たちは人の相手にくたびれて、そっぽを向いているのがほとんどなのですが。
それではみなさん、メリークリスマス。1年のご愛読に感謝いたします。よいお年をお迎えください。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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