【ハンガリー】ホロコースト・メモリアル・センター
2018年3月12日
ホロコーストに関係する少なからぬ都市に、関連する博物館施設があります。ブダペストもそのひとつで、なかなか大がかりなものです。
ホロコーストとはユダヤ人の虐殺を意味します。各国の関連施設を訪ね歩いて感じるのは国によって、また街によって、背景や状況がずいぶんちがうことです。ブダペストにはブダペストの問題があり、プラハにはプラハの問題があるのです。ただ目的地が絶滅収容所で、多くの人が殺されたという点は共通しています。
ハンガリーの歴史がわかっていないと、展示を逐一追うのはなかなかたいへんです。ただわからないことを怖れず、感じていくのが大切ではないかと思います。
そのときはよくわからなくても、あとになって点と点がつながったりするからです。その国の人が展示を通じてなにを伝えようとしているかもぜひ考えてみてください。視点によって変わっくる歴史を複合的に理解することで、見えてくるものがあるはずです。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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