【スロヴァキア】おばあちゃんの味
2018年6月11日
スロヴァキア人もチェコ人も同じだと思いますが、最高の料理を食べさせるレストランを尋ねると、きっと言葉を詰まらせるでしょう。
日本だと頭にいくつも店の候補が浮かんで、すぐには言い出せないでしょう。でも、スロヴァキアの場合は事情がちがって、最高の料理は店ではなく家庭、しかもおばあちゃんの手料理だと相場が決まっているのです。
ですので、レストランや屋台などではよくおばあちゃん(Babička)と書かれています。「おばあちゃんの味」「おばあちゃん直伝のレシピ」という具合です。食材の名前にもおばあちゃんは欠かせません。
おばあちゃんは子どもや孫がくるのを楽しみに、何日も前から料理を準備します。振り返っても、ぼくがこれまで食べたグラーシュ(煮込みスープ)もコラーチェ(お菓子)も魚料理さえ、おばあちゃんの手作りがなんといっても最高でした。ほんとうは日本もそうですよね!
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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