【チェコ】ブルノのトラム
2018年11月26日
ブルノには地下鉄は走っていません。その代わり、かなり広域にわたって路面電車が通じています。
チェコ語で路面電車のことをトラムバイと言いますが、ブルノではシャリナ(šalina)と言います。ドイツ語由来の言葉なのは、ブルノがドイツ系の街だった名残を感じます。方言なのですが、プラハと同じ言葉なんて使いたくないとの気持ちも実は込められています。
チェコといえばプラハという思いが日本では強いかと思いますが、このあたりはちょっとむずかしい問題もはらんでいます。チェコにはプラハとそれ以外の世界があるとイメージしてもいいかもしれません。
写真はシュコダ13Tという新しい車両です。ポルシェがデザインしたことで知られています。だからというわけではないのですが、最高速度は70キロで、他の路面電車の車両より5キロほど速いのです。市街地を抜けると俄然速度を上げて走ります。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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