【チェコ】ズノイモ紀行 古い店に惹かれる
2019年3月25日
大きなカトリック教会の傍らに、木彫りの像を売る職人の店がありました。マリア像や、ベツレヘムをモティーフにした像など、信者のための店です。看板にも風情があり、惹きつけられました。
ほかにもおもちゃ屋さんや布屋さんなど、興味深い小売店が建ち並んでいます。靴屋さんが目立つのもおもしろい点です。なかでもポーランドの陶器を売る店が異彩を放っていたので立ち寄り、小皿を一つ、思わず買ってしまいました。大きなスーパーも進出していますが、小売店とほどよいバランスをとっているようです。
見ているとお昼すぎたころからどこからともなく人が集まってきて街はにぎわいはじめます。どうやら周辺にある小さな集落から買い出しに訪れるようなのです。こうした庶民の暮らしは中世からいまにいたるまで、ほとんどなにも変わっていないのではないかと思います。なじみの店があるのは、どの国でもやはり安心感がある気がします。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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