【スロヴァキア】ピロシキ屋さん
2019年5月 6日
ブラチスラヴァの商店通り(オブホドナー通り)は、その名の通り、小売店が軒を連ねる古い商店街です。
この商店通りはブラチスラヴァ随一の目抜き通りといえば目抜き通りに相当するわけですが、プラハのヴァーツラフ広場やウィーンのケルントナー通りなどに比べたら、笑ってしまうほど鄙びています。世界的なファッションブランドのブティックもありません。
だからといってシャッター通りになってさびれているわけでも、人通りがないわけでもなく、そのあたりの微妙な雰囲気が商店通りの魅力です。1980年代ころまではケルントナー通りももっとローカルな印象があったのを思い出します。
商店通りのいちばん端あたりに、一軒のピロシキ屋さんがあります。ただ「ピロシキ」と屋号が書かれた、間口の狭い店です。具材は日替わりで、売っているのはその一種類のみ(この日はナッツ)。ひとつ60セントと安いこともあり、地元の子どもたちが並んでいたりもします。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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