【スロヴァキア】ブラチスラヴァのベトナム
2019年7月22日
日本で身近なアジアというと中国か韓国になるのかと思います。中華料理や韓国料理の店が街にしっかり根づいています。
しかし、スロヴァキアやチェコでいちばん身近なアジアはベトナムで、ベトナム人の商う小売店や料理屋がいくつもあります。ラーメンではなく、フォーになるわけです。
こうしたお店ではベトナム語しか通じないことが多々あり、フォーボー（牛肉入りフォー）やフォーガー（鶏肉入りフォー）など基本的なメニューを覚えておくと戸惑わずにすみます。
市場にはベトナム人の洋服屋さんなどがあります。ベトナムがすっかり経済的に発展したいまとなっては、ちょっとレトロな品揃えの店ばかりです。
スロヴァキアやチェコにベトナム人が多いのは、社会主義だった時代に労働力として送り込まれた名残です。市場経済が発展したので意外な気もしますが、ベトナムはいまも社会主義共和制をつづけています。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」（白水社）や「プラハ カフカの生きた街」（パルコ出版）などの著作がある。
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